2017年7月15日土曜日

【富士山】山頂でお鉢巡りからの真の登頂へ

御来光

2017年7月10日3時10分、無事富士山登頂成功を果した私に、更なる試練が待ち構えていました。寒さとの戦いが。

日の出時刻4時30分頃。気象庁の観測データで、登頂した3時時点で気温3℃ 湿度45%
場所取りのため、山口屋の前の木の台の所でザックを下ろして待機していたのですが、4時頃に体調に異変を感じ始めました。夜通し登山による疲労と寝不足。さらに運動後に起こる安静期による血圧心拍数低下。その結果起きたのが吐き気でした。

吐き気を誤魔化すため、最後のパックササミを食べたり水分摂ったりしたのですがダメで、最終手段として寝ることにしました。
上着とダウンジャケットのフードをかぶってしっかり閉じ、さらに冷たい風が入り込まないように下を向いて丸くなり目を閉じました。
起きたのは日の出直前の4時20分過ぎ。時計を見るとちょうど御来光カウントダウンの頃でした。
吐き気もこの頃ピークに達し、寒さが追い打ちをかけてガクガクブルブル。体を温めるための自然な反応なので、恥ずかしがらず思う存分ガクブルさせて体を温めました。

御来光まであと数分というとこで挫けそうになり、暖かそうなすぐ裏にあった山口屋に避難しようと思いましたが、気合と根性で乗り切り、ついに御来光が

御来光アメージング!🌄

とても綺麗でした。頑張ってシャッターを切りました。でも、吐き気最悪。
Twitterの更新が滞り気味だったのもその為で、何とか御来光の写真をアップするので精一杯でした。

御来光🌄をいつまで眺めるか。
吐き気との戦いもあったので、昇りきった35分頃に早々離脱しました。

沈む満月🌕に手を合わせ感謝

吐き気のため、御来光🌄も早々に撤収したのですが、ザックを背負って歩きだしたら少し良くなってきたので、回復を期待してお鉢巡りをすることにしました。
山小屋群を抜けて須走口からお鉢(火口)を見てみようと向かった所、そこでまさかの満月🌕お月さんが。
富士山の御来光は有名ですが、同時に沈むお月さんを眺めるというのはあまり聞かない話です。
御来光を拝むための私の夜登山を、夜道を照らし見守り続けてくれたお月さん。忘れかけてた感謝の気持ちを思い出しました。
これだけ天気の良い日は珍しいらしく、本当に天にも地にも助けられて達成出来た富士山登頂でした。
大自然にありがとう

お鉢巡り開始!

残雪残る2017年7月10日朝の富士山頂。日本一の山だけに、その火口もダイナミックでした。
綺麗に火口が見られる山自体珍しいので、しばらく見入りながら周辺を散策していました。
というか、お鉢巡りのための道がわからなくて探していたというのが正解でしたが😅

成就岳を登りながら周りをキョロキョリ見ていると、外側に登山路らしき道を発見。
少し降りてそちらの道へ向かいました。
途中、下山する時に通る須走ルートが見えました。登山中にTwitterでココの話しもうかがっていたので、下るのが楽しみでした。

遠くに湖が見えました。この時てっきりこれが河口湖だとばかり思っていたのですが、調べてみると山中湖でした。
その周囲に広がる緑とは対象的に、富士山のゴツゴツした岩ダラケの山肌。

眼下には、朝日に照らされた雲海が広がっています。
普段地上から見ていたあの富士山の山頂から、逆に見下ろしている自分の姿を想像すると、なにか不思議な感じがしました。

歩けど歩けど、山頂にあるのは岩と石だらけ。動植物の気配もありません。人が生活を営む地表とは異質の世界。
だからこそ、自分が生きているという実感と不安がココでは感じられるのかもしれません

温かいコーヒーとグラノーラバーで朝食を

お鉢巡りをしているとパッと開けた場所に出ました。
そしてそこには、栗山國雄君殉職碑と富士無線中継所記念碑がありました。伊豆岳と朝日岳のちょうど間の開けた所です。
この日は、天気も良く風も弱かったので、ココで軽く食事をとることにしました。

座るのに良さそうな岩を見つけ、ザックを下ろして携帯座布団を敷いて腰を下ろしました。
荷物を解き、中からガス缶 イワタニ IP-110を取り出し、チタンバーナー BRS-3000Tを直結。ライターで試しに着火したら炎は見えなかったものの、手をかざすと炎の暖かさを感じたので使えると判断しました。
シェラカップ ユニフレーム UFシェラカップ 300 チタンに家から持参した水を注ぎ入れ蓋をしてお湯を沸かし始めました。

富士山頂の高度から標準気圧で計算すると、水の沸騰温度は87℃だそうです。
ガスバーナーの炎の熱で暖を取りながら、目の前に広がる景色を眺めていたらあっという間にお湯が沸きました。

ネスカフェ ゴールドブレンド コク深ラテ ダークでコーヒーを淹れました。
そして、ネイチャーバレー クランチグラノーラバー ココナッツクランチで朝食です。

この朝食に救われました。
登頂直後から苦しめられてきた吐き気が、この朝食を境にピタリと止まりました。
理由はどうあれ、この朝食がもたらした幸運が、この後の出来事に幸運をもたらしてくれた事は間違いありません。

お鉢巡りをしてる最中、度々道案内標識を見かけたのですが、なぜか浅間大社富士山頂奥宮の矢印が進行方向の先にありました。
実は、この時点でまだ富士山頂の建物の位置関係を把握しておらず、私はてっきり吉田ルートから登りきったところにあった神社がそれだとばかり思っていました。
そして、辿り着いたのが正真正銘の浅間大社富士山頂奥宮
改修工事後初となるこの日、真新しさがとても新鮮でした。

すぐ隣に、この日から開局となった富士山頂郵便局が6時前から開いていて、すでに行列が出来ていました。
ここで限定かもめ~る2セット買って5通書き、オリジナルDECOチョコも購入しました。

書いたかもめ~るは、郵便局すぐワキのポストへ投函。
色が赤ではなく茶色だったのですが、後に調べたところ世界遺産登録時の景観配慮のために塗り直したのだそうです。
私が思うに、ポストにも色にも歴史があり人類の文化遺産の1つだと思います。ですから、塗り直すのではなく、郵便という1文化としてそこに存在していて欲しいと切に願います。

富士山頂郵便局でハガキを書いて出したあと、浅間大社富士山頂奥宮を参拝して御朱印をいただきました。
これで一応、登山前に考えていた目標、御来光神社参拝郵便局の3つを達成する事が出来ました。

郵便局裏の水たまりに薄氷が張ってたので写真を取ったのですが、このしろ池という名前が付いてるそうです。そういえば、水場ってここぐらいかも?
あとは残雪解かして飲料水確保するしか方法ないかもしれません。もちろん簡易浄水器必要ですが。

真の登頂 剣ヶ峰

このしろ池の先に何か建物が見えました。そういえば、昔富士山レーダーという気象レーダーがあったような。多分それの跡かな?と思いながら、なんかみんな向かっているので、私もそれについていってみることにしました。
コレがまたハード登山でして、登り坂は砂地で普通の靴では登れず、途中で滑ってコケて降参。
外側の絶壁スレスレの場所が岩場で足場が良かったので、皆そこの柵を手すり代わりに掴んで登ってました。
以前は、土嚢が坂に敷かれていた跡がありましたが、今はそれがすべて無くてボロボロの袋の繊維だけが転がっていました。

やっとの事で登りきり、よくわからないまま進むと電子基準点と書かれた石碑と柱がありました。
国土地理院が設置した日本最高地点の電子基準点なんだそうで、測量基準点として使われてるそうです。
この先にも通路らしきものがあったのですが、ロープが張られて通行止めに。お鉢巡りはもしかしてココで終わり?

引き返し、途中で人が群がってる石柱を見つけたのでふと見るとまさかの!

日本最高峰富士山剣ヶ峰

危うく素通りしてしまう所でした。つまり、ココが真の富士山登頂達成地点だったのです。
お鉢巡りは予定に入れていたのですが、この剣ヶ峰が最高地点で訪れようという予定や知識はここに来るまで頭に無くて、この1枚の写真が撮れたのもラッキーでした。

先に進めなかったので、再び難所の坂を慎重に下りおりました。
そして、そこでロープで通行止めにされていた理由がわかりました。
お鉢巡りと言われるだけあって、本来なら1周まわれるのですが、残雪の影響で通行止めになっているようでした。
一見すると通れそうにも見えますが、道が狭くて人の往来は危険。万が一雪が崩れれば火口へ真っ逆さまの大惨事です。
また、白山岳の所は更に多くの残雪の見られたので、通行が困難なのでしょう。

パノラマ写真も撮りました。
剣ヶ峰から浅間大社富士山頂奥宮へ坂を下った所で撮影しました。
富士宮ルートへ向かう下山ルートの付近から富士市方面に向かって撮った写真です。

このしろ池へ戻る途中で火口方向で撮影したパノラマ写真。正面が白山岳ですが、残雪が残っているのがわかるかと思います。

このしろ池の反対側にも残雪が残っていたのですが、戻るとそこで遊んでる人たちがいました。
私もズボンはレインウェアだったので、一緒に滑って遊んじゃおうかな?と思いましたが、トラブル起きてもこの後が困るので、今回はやめておきました。

成就岳まで戻ってくると、そこから神社と山小屋群が一望できました。
事前に見た写真とイメージが違っていて、もっと開けた場所に建っているのだとばかり思っていました。しかし、実際は山頂の貴重な平地部分に密集して建っていて、おそらく御来光などの方角関係なんかもあるのでしょう。
富士山は歴史が古く、一般人の登山が盛んになったのは江戸時代の頃からと言われているそうです。
現代人のなぜどうして?があるとは思いますが、おそらくそうした歴史の積み重ねで今の姿があるのでしょう。

久須志神社で御朱印をいただき、山小屋でお土産を物色。
そして、下山に備えて再び腹ごしらえ。持ってきたランチョンミートを食べるも1缶分食べきれず、結局半分残し下山後翌日残りを焼いて食べました。

そして、パインアメを舐めるも再び噛み砕いてしまい、富士山登頂達成の高揚感に浸りながらの山頂満喫の散歩は終わりました。

お家に帰るまでが登山。次は下山の話を書きたいと思います。
ここまでお読み頂きありがとうございました。
次回をお楽しみに!

2017年7月14日金曜日

【富士山】いざ登山へ

どっぷり日も暮れ、いざ登山へ

富士スバルライン五合目の休憩所で、登山前のカーボローディングと装備の確認。そしてヘッドランプ ThruNite TH20の装備。
それら準備を済ませ、登山予定時間2017年7月9日20時になるのをじっと待っていました。
2017年7月10日の日の出時刻は4時30分頃。吉田ルートの登りにかかる目安時間は6時間10分。逆算すると22時10分にスタートすれば良いことになります。
ただ、はじめてということと、途中でバテて休憩したら取り返しがつかなくなるので余裕をとりました。

最も月夜に照らされるこの日を選びました

2017年7月9日は満月🌕です。そして、月の出18時46分、月の入4時44分。だから、夜通し登山してもそこそこ明るい日です。
天候も大切で、この日の天気予報は晴れ☀️
富士山登山には自分の力が必要ですが、天と地を見方に付ける事もとても登頂成功の鍵です。

登山予定時間2017年7月9日20時に富士スバルライン五合目の休憩所を出発しました。
綺麗な月を愛でながら、ヘッドランプの灯りを頼りに一歩一歩進みます。

富士吉田市の灯りも綺麗でした。人工的な明かりのある街とはまったく真逆の、自分のヘッドライトと月明かりのみが頼りの登山道。
明るくなった帰りに、どんな景色が広がるのか想像しながら、今はとにかく一歩一歩道なりに歩いていけばそのうち着くだろうという気持ちだけで進みました。

6合目安全指導センター到着。ここからが登山本番。

安全指導センターで吉田ルートの地図をいただき、さらに進むと吉田ルートに合流します。
Twitterでは書かなかった大事件がココで起きます。

ルート間違えた😱

ここは吉田ルートと須走ルートが合流する地点なのですが、地図上に存在しないもう1つのルートがあります。それは荷物運搬用登山路。
登り続けたものの、誰も来ないしヘッドランプの灯りも右側にある別のルートらしき所にちらほら見えるしで、何かおかしいと思っていました。
スマホのGoogle Mapsを頼りに復帰出来ないか道を探し出し、何とか本来の吉田ルートに戻ることができました。

夜でも押せた焼印

山小屋は21時頃には消灯すると聞いていたので、持ってきた金剛棒への押印は山頂で10日に開山する浅間大社のみのつもりでした。
最初に通った初の富士山山小屋 7合目花小屋で明かりが付いていて人もいたので伺った所、焼印を押していただけるとの事でした。
すべて押印すると良いお値段になるので迷ったのですが、そう何度も来られる場所ではないので腹をくくって押せる所はすべて押していただく事にしました。
何度か金剛棒の味のある色合い(古さ)について聞かれたのですが、コレは以前家族が富士山登山チャレンジしたものの途中リタイヤして持ち帰ってきて、その再チャレンジの意味を込めて使っていますと伝えるとみんな応援してくださいました。
行き交う人も年季の入った金剛棒をちらほら見られてました。

なお、ネットで事前確認していた焼印代とは違ってて、200~500円と山小屋によってバラツキがあります。また、同じ山小屋でも焼印が複数ある場合もあるので確認したほうが良いです。

8合目太子館で時間調整するも凍える寒さ

8合目太子館に22時過ぎに到着。スタートから2時間です。
7合目花小屋の方からもペースが早いと言われていて、金剛棒の代わりにコレどうだい?と極太の白樺の丸太を半分冗談半分本気で渡されそうに。安くしとくよ!と。タダじゃないのかよ!(笑)
登山ペースが早いとのご指摘を受けこのままでは早く着きすぎてしまう懸念と、登れば登るほど寒くなって時間潰しに向かないと思ったので、ココで調整する事にしました。

音楽を聞きながら、タダじっと時が経つのを待っていたのですが、風が吹きはじめ体も安静期に入ってしまい冷えてきました。
ここで上着を一旦脱ぎ、フリースモックネックTをTシャツの上に着て、その上から上着を着たもののまだ寒いので、さらにダウンジャケットを。
今度は下半身が冷えるのですが、防寒ズボンは荷物が入りきらずに家に置いてきてしまったため、最終手段のレインウェアのズボンを履きました。
それでも体が震えだしたので、エネルギーを補給するために食事をはじめました。
何気に買って持ってきたササミがとても美味しく、スパイスの刺激が体を温めてくれてとても良かったです。

富士スバルライン五合目では異変の無かったミヤタのヤングドーナツが8合目でパンパンに膨らんでました。
もう1つ持ってきたチョコ味のほうは膨らんでませんでした。同じドーナツでも差があるんだなぁと不思議な感じでした。
このドーナツもココで食べてカーボローディングしました。

午前0時に8合目太子館出発

寒さに耐えるのも限界を感じてきて、そろそろ体を動かして温めながらゆっくり登ろうということで、日付が変わった2017年7月10日午前0時8合目太子館を出発。
そして富士山ホテル第一に1時30分ごろ到着。高山病を気にして体調を見ながら、適宜ベルトのボトルを取り出して飲みながらエッチラオッチラ。
持ってきたパインアメも、ポッケから出して舐めてはガリガリ噛み砕いてしまってすぐに食べきってました😅

ずーっと岩場のルート探しで下ばかり見て這い上がって来たのですが、ふと空を見上げると綺麗な満月のお月さんが見えました。
一瞬山小屋のライトと見間違えるぐらいの明るいお月さんで、天から登山を応援してくれてるようにも感じました。
些細なトラブルはあったものの、ほんとに天も地も、そしてTwitterで夜中にも関わらず返信やいいねしてくださった方々も、私の富士山初登山を応援してくれてるなって実感しました。

残雪アメージング!
7月にまさか雪を見られるとは思ってもみませんでした。
雪だるまでも作っちゃおうかな?とか思ったりもしたのですが、おふざけして失敗したら台無しなので、自重して真剣に登りました。
それでも、独り言ブツブツ言いながら、ヒャッハーしてる変なオジサンでしたが(笑)

ついにゴールが見えてきた!

9合目迎久須志神社の祠らしき場所が見えたものの、その前に座り込んでる人がいて満員。私がそこに加わると登山道塞いで邪魔になりそうでしたし、相変わらずヒャッハー独り言で楽しんでるぐらい気力体力十分だったので、写真も撮らずひたすら登り続けました。
すると、今度は狛犬と立派な鳥居が絶壁に現れたので写真をパシャリ・・・だけど真っ暗だしピンぼけ😞
ここって、もしかして、もうすぐゴール?山頂??と暗がりでさっぱり現在位置わからないまま再び登り続けました。

ついに富士山山頂着いた!!

深夜で真っ暗な中、現在地もよくわからずただひたすら登り続けました。
狛犬のいた鳥居を抜け、人工的な階段を登り、何やら平地の場所に出て、暗がりのなかココどこだろう?とキョロキョリしながら半信半疑。

ふと小屋の前にあった石柱を見ると富士山頂浅間大社奥宮が見え、そこではじめて富士山登頂成功の実感を得ました。

時間は3時10分頃。2017年7月9日20時に富士スバルライン五合目を出発してから7時間後の事でした。
途中2時間の時間調整を入れたので実質5時間。さらに各山小屋の前で体が冷えない程度に数十分の時間調整入れながらだったので、それも差し引くと実質登山時間はもっと短かったと思います。
山小屋のサポート無しで必要なモノをすべてザックに詰め、重さ9kgを担いで初富士山登山。そして、通称弾丸登山と呼ばれる夜通し登り続ける登山スケジュールでした。

無事に富士山登頂達成できた所で、今回のお話は終わり。
富士山登山のお話はまだまだ続きます。これからが本番と言っても過言ではありません!
お読み頂きありがとうございました。また次回もお楽しみに!

2017年7月13日木曜日

【富士山】登山へレッツゴー!

ついにこの日がやってきた!

2017年7月7日夜7時、富士山頂郵便局の開設期間が7月10日からと発表。そして浅間大社奥宮の山開きも同日の10日になりました。
せっかく登るからには山頂で出来ることをしたい!ということで、富士山山開き2017年7月1日ではなく、7月10日の前日である7月9日から富士山に登る事にしました。

9日当日。なぜか朝からイオン春日部へ

前日までにすべて買い揃えておくツモリだったのですが、どうしても食べたかったシリアルバーが手に入らなかったので午前中にイオン春日部へ買い物にいきました。
そして無事3本購入。そういえば名古屋旅行した時も出発当日にココに買い物に来ていたことをふと思い出し、その時とダブりました。

帰宅後、普段は食べない昼食モグモグ。
この日は、ランチョンミートをスライスして焼いたモノでした。
山でもコレを食べようと思っていたので、そのパッキングを試す意味もあって次いでの食事になりました。
出発1時間前になんとかザックへのパッキングが完了。背負うとズッシリくる重さ。
体重計を使って測ってみるとザックの総重量9kgでした。

まさかのバス出発ギリギリのスタート

総重量9kgのはじめて背負うザックを担ぎ、家族が昔使った金剛棒片手に駅へ向かってエッチらオッチら。
時計を見ると予定していた時間より30分も遅れてました。
バスタ新宿発→富士山五合目着の高速バスをすでに予約していたので遅れるわけにはいきません。
最悪、出発前なら100円の手数料を支払う事でキャンセル出来るみたいでしたが、1時間毎の運行なのと現地に着いた時にお土産屋さんが閉まってるので、是が非でもそのバスに乗りたかったのです。

遅れを取り戻すため、列車を当初予定の運賃最安値ルートから時短ルートへ変更。

春日部→北千住→西日暮里→新宿

Twitterでは、何事も無いように淡々とツイートしてましたが何気に焦っていました。
最初のバスタ新宿の写真も撮影したのが15時30分頃。バス出発が15時45分。ギリギリです。

ハイウェイバスドットコムを利用し、少し安くなるWEBクレジットカード決済をしたのですが、乗り方がわかりませんでした。
現地の窓口でうかがったものの良くわからず、届いた決済完了メールにもそれっぽいURLもなく。
焦って慌てて探しまくった結果、決済完了メールにあるご予約の確認、解約をされる方は~の下のリンクを開いてログインし、予約したバスの所のWEB乗車券のボタンをポチると表示されました。
出発前に何とかトイレも済ませ、バスに乗車する事ができました。

富士山に向けてバス出発!

当初の予定ではバスタ新宿に45分前に到着して少しプラプラするつもりでしたがキャンセルに。
まぁ、今回の予定は富士山登山ですし、バスタ新宿はまた何かの機会で訪れそうな気がしたので、探検の楽しみは次の機会に取っておく事にしました。

今回乗ったバスは京王バス。富士急行と2社あるのですが、トイレ付きと書かれていたので念のためこちらを選びました。
ふと座席脇を見るとコンセントがあったのでスマホ充電開始。
持ってきたモバイルバッテリー2つのうち、先に使っていた方も充電しようとしたらminiUSBケーブル持ってこなくて撃沈。
まぁ、もう1つあるからどうにかなるかと思いスマホを満充電キープしました。

このバスにはもう1つ嬉しい装備がありました。それはフリーWiFi。
Wi2運用タイプのよく見かける奴です。インターネット接続のボタンを押し、次にSNSかメールアドレスを使って認証登録すると無料で使えるようになります。
通信状態は概ね良好。ただ、富士スバルラインだけWiFiが一時切れて再接続後も通信しにくい状況がありました。
携帯電話を見るとそちらの電波も無かったので、アクセスポイントから先のモバイル通信の電波が無かったのでしょう。

バスタ新宿の立体駐車場のようなスロープを降り、新宿駅南口前の国道20号線甲州街道を山梨方面へ。
そして、初台から首都高速を経由して中央道へ向かいます。

高速バスなので、途中高速道路上にあるバス停に停車していきます。
日野バス停は、当初ココから乗ろうか迷った所。春日部からだとココからのほうが少し安いのですが、最寄り駅のJR日野駅から1.7kmほど歩くのでやめました。
多摩モノレール甲州街道駅ならもう少し近いようなのですが、運賃的にメリットがなくなってしまうので考えていませんでした。

八王子ジャンクションに差し掛かると見えてくるのが、正月三が日に登った高尾山です。
最近キャンプ熱にも火がついてて、それで気になってた日影沢キャンプ場の場所も確認出来ました。
縦走登山でテント⛺担いで登るわけですが、日影沢キャンプ場は高尾山への登山道沿いなので、その練習も出来るかな?と思ったので。

しばらく進むと、今度は相模湖が見えてきます。
甲州街道走ってるなって気分になってきます。

ふと進行方向を見てビックリ。中央道上り線が大渋滞でした。
この日は日曜日。オマケに17時前。丁度行楽客のUターンラッシュの時間帯です。
みんな楽しんで帰ってきてる所を、逆走して向かってる私。
なんか複雑な心境でした。

中央道から河口湖線に入ると、すぐに富士山🗻が見えてきました。しかも巨大。
春日部からいつも見ているので知ってるつもりでしたが、実際にそばで見るとその大きさを改めて実感しました。
それと同時に、これ本当に登れるのだろうか?という不安も出てきました。
後は野となれ山となれ。

富士急ハイランドが見えてきました。
ここは苦い思い出があって、軽い気持ちでFUJIYAMAの夜営業 FUJIYAMA2の試乗会に参加した事があるのですが、私はジェットコースターが大の苦手で極力乗らないようにしているのです。
無事乗車を終えたのですが、腰が抜けて帰りのクルマの運転が大変でした。
ここを見るといつもそれを思い出してしまいます。絶対もう乗らないぞ😅

河口湖インターを降りて富士スバルラインへ。
何度か来たことがあり、マイカーでも1度だけ。その時に見覚えのあった直線道路だったので、あーココだと思いました。

長い長い直線を抜けると料金所が見えてきます。
普通車往復2060円。高速バスの運賃は2700円。
こうして見ると、高速バスって安くて便利だなぁって思います。自分で運転しないってほんと楽です。

料金所をすぎると本格的な山道ヒルクライム。
なんかチョメチョメDな気分になってきますが、もちろん高速バス路線バスなので安全運転です。

途中、眼下に広がる雲海が見えてきました。とても綺麗。そして日暮れ。
普通なら帰り始める時間を、逆に富士山🗻に向かってるのはやはり不思議な気分です。

富士山五合目に18時20分着の予定だったバスは、20分ほど早い18時頃到着。
山頂まで綺麗に見ることが出来ました。

富士山五合目🗻到着。十分寒い標高

富士スバルラインの富士山五合目の標高は2305mです。
標高100m高くなるごとに0.6℃気温が下がると言われています。ですから、海抜0mとの気温差は-13.8℃になります。
肌寒く感じる事を見越し、すぐ着られるように上着をザックに入れず、くくりつけてきたのが正解でした。
バスから降りたらすぐに着て記念撮影。

そういえば、手に持ってた金剛棒を列車の中で手すりと間違えて乗客に握られる事が2度ほどありました。
太さも似ているので、反射的に持っちゃうのでしょうね。

登山中、すぐに飲めるように水を小分けして、ザックの肩紐にぶら下げてた300ml水筒。
いつもInstagramに掲載してるモノなのですが、ふと思いつきで一緒に記念撮影。

登山前の腹ごしらえということで、ザックから食料袋を取り出そうとした所、1番上に入れてたカールがパンパンに膨らんでました。
標高が高くなり気圧が下がると、ポテトチップの袋が膨らむから持ってくと面白いという話は知っていました。それで持ってきたのですが、まさか五合目でこうなるとは思ってなくてビックリしました。

東日本で9月に販売中止になる
カールの最後の勇姿をご覧あれ♪

ここに来る途中で水筒から飲んでいたので、その補給も兼ねてダイソー 折りたためる水筒1.2Lのさんぴん茶を引っ張り出しました。

ところで、最近この手のバッグタイプの水筒が流行りでハイドレーションシステムでも使われていますが、高山での使用は注意が必要です。さきほどのカールの袋をお見せしたように、このバッグ水筒も膨らむので限界を超えると爆発します
対策として、容量一杯に入れず空気を抜いて密着させ、膨らみ余裕を持たせて栓をする事。そして、時々チェックして膨らんでいたら栓を開閉して抜くことです。この後書くのですが、登山中に爆発させてる人を目撃して得た貴重な教訓です。

貴重なカールを開けてもぐもぐ。
登山前のカーボローディングをしました。
何年ぶりでしょ?カール食べるの。とても懐かしい味でした。
ご馳走様でした。

上半身の装備は先程の記念撮影でお見せしましたが、下半身のほうはこんな感じ。
シューズは、春日部大凧マラソン大会でお世話になったアディダス PureBOOST ZG
そこにコンプレッションタイツを履いて、その上にユニクロのショートパンツです。

直前までクライミングパンツかカーゴパンツみたいなのを買おうか迷ったのですが、適当なモノが見つからなかったので今回はこの装備で登る事にしました。

沈む夕日を眺めながら、はじめての夜登山に楽しみ半分不安半分。
駐車場には自衛隊の車両と隊員が沢山いました。

この後、閉店直前のお土産屋さんをプラプラ見てまわりました。
すでに閉まってた富士山めろんぱんが何気に気になったのですが。

日も暮れて冷え込んできたので、屋内の休憩所に入り登山準備。
直前まで悩んでいた保険でしたが、今回はモンベル野あそび保険の1泊2日SA02プランにしました。
短期プランはいくつかあるのですが、日付をまたぐ場合に2日分取られるか1日分で済むかが決め手でした。

次は、コンパスで下書きしていた登山届を完成させて提出。
ところが、この時に下山日付を間違えてしまい10日12時とするつもりが9日12時に。入山日時9日20時の前にもかかわらずエラーにならずに提出されてしまい、私のみならず緊急連絡先で登録させられたメアドにまで安否確認を要求するメールが大量送信。
登山中に電話が着て平謝り。オマケに、後で確認したら私のメアドにも大量にメールが届いてました。
命に関わる事とは言え、簡単な矛盾チェックぐらいはして欲しいような。まぁ夜登山自体珍しい事かもしれませんけどね。

一通り準備を終えてパインアメをペロペロ舐めながら、登山開始時間までマッタリ待機。
今回は、富士スバルライン五合目到着までで終わり。
ここまでお読み頂きありがとうございました。

次回は登山篇です。お楽しみに!